インデックスページへ戻る

プレスリリース

pictorico
2020年09月25日

PICTORICO SHOP&GALLERY Omotesando
Tomas H. Hara Photo Exhibition
奇跡 - Aufheben 2020 Tokyo

ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道では、2020年10月28日(水)から11月1日(日)まで、Tomas H. Hara Photo Exhibition「奇跡 - Aufheben 2020 Tokyo」を開催いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております。



Tomas H. Hara Photo Exhibition

奇跡 - Aufheben 2020 Tokyo

 

Artist Statement

ブエノスアイレスの日系家庭に生まれ育った私にとって、幼少期から想い描いた「Tokyo」は、憧れの街そのものだった。経済大国日本の中心として、常に最先端の技術を生み出し、力強く発展し続ける大都市。そのイメージに希望を膨らませて、東京に移住してきた私がみた本当の街の姿とは・・・。

真の「東京」はどうなっているのか、 カメラを片手にストリートを毎日、夢中で散策した。かつて抱いていたイメージとのギャップに直面しながらも、そこから目を背けず、懸命にこの街と向き合ってきた。

私がやりたいのは、何かの記録でも、誰かの批判でもなく、現実逃避でもない。愛を深める方法を探ること、これが私のフォトグラフィーである。

Tomas H. Hara / Zeta Image

 

Artist Producer Statement

Tomas のストリートスナップの源泉は、東京への愛、明確に言うと、東京のAufheben を期待する心である。Aufheben(アウフヘーベン)は、日本語にすると「止揚」となる。

「止揚」とは、嫌なヒト・コトを敵対視するのではなく、起こった事象に努めて感謝して、一見マイナスに思える価値すらも有り難く受け止め、それを取り込み、自分の生を「美」に近づけようとする心構えである。

1987年、アルゼンチンのブエノスアイレスに、日系三世として生を受けたTomas にとって、親から聞かされるTokyo は、奇跡の街に想えた。戦後の復興、高度経済成長のもと、日本国民には、立ち直る、追いつくという明確な共通目標があった。世界的なブランドも多数生まれ、ソトからみれば、日本の中心、東京の姿は、とても輝いて映ったはずだ。

大学卒業後、東京に移住したTomas が直面したギャップとは何であったか。それを、「隣の芝生が青く見えていた」ということだけで済ませてよいかは分からない。止揚の場であるはずの国会が批判合戦の場として報道され、SNS とスマホの普及によりテキストの悪口が蔓延し、日本の人口減少が問題として認識されているのは確かであるからだ。

しかしながら、東京は引き続き輝いている。Tomas が感じたギャップは、彼の生きる場所が、Buenos Aires から東京になった、という事実によるものである。リアルには、いつの時代も、どんな国の民においても、痛みが伴うものだ。しかし、痛みが生のすべてであるはずがない。

写真鑑賞の醍醐味は、写真には写っていないもの、すなわち、その写真の瞬間の撮影者の心、そこを鑑みることである。スマホゲームにはない、想像力を要求されるオトナの遊びである。

奇跡は、起きるものでも、起こすものでもなく、既に起きているものである。その事実に真の意味で気がつけたとき、ヒトは奇跡が起きた瞬間を体感するはずである。

Tomas の写真から、アウフヘーベン2020 トウキョウの気配を感じて欲しい。また、東京に限らず、イマ・ココは奇跡に恵まれ続けている事実を注視して欲しい。

Isao Murayama

CEO

Zeta Image, Inc.

 

Tomas H. Hara / トーマス・ハラ

1987年生まれ。東京に活動拠点を置くアルゼンチン・ブエノスアイレス出身ストリートフォトグラファー。父からフィルムカメラを譲り受けたことを契機に独学で写真を始め、ブエノスアイレスの大学を卒業後に東京へ移住。

以来、渋谷や新宿等の人々を収めたストリートスナップを軸に独自の写真表現づくりに打ち込む。

 

2020年10月28日(水)~ 11月1日(日)

11:00~19:00(最終日のみ17:00まで)

ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-14-5 Cabina表参道1F

03-6447-5440

http://www.pictorico.jp/shop/

▲ このページのトップに戻る