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2023年12月22日
ピクトリコ ショップ&ギャラリーでは、2024年1月23日(火)〜28日(日)、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、河合文企画「マレーシア熱帯林の狩猟採集民 ―バテッ, スマッ・ブリー」を開催いたします。皆様のご来場をお待ちしております。
マレーシア熱帯林の狩猟採集民 ―バテッ, スマッ・ブリー
吹矢で猟をし、森で果実を探し、生活場所を移動させる人びと――バテッとスマッ・ブリ。
約10年にわたりマレーシアで調査をおこなってきた人類学者が、フィールドで出会った写真家の写真をもとに企画しました。
マレーシア半島部にはオラン・アスリとよばれる先住民が暮らしています。オラン・アスリには言語や暮らしの異なる18グループが含まれますが、本写真展はバテッとスマッ・ブリという2つのグループにかんするものです。
彼らはタマン・ヌガラ自然公園の近くを生活圏とする狩猟採集民で、その生活は私たちとは異なります。政府は彼らのために村を設置しましたが、そこに留まらずにダム湖の小島へ移動したり、筏で川の上流へ移動したりして暮らしています。
そして森で果実を採ったり、花で着飾ったりして過ごします。
こうした暮らしは昔から彼らに引き継がれてきました。
本写真展では、熱帯林が減少し社会環境も変化するなか、狩猟採集民として生きるバテッとスマッ・ブリの日常に迫ります。
*会場では写真そばのQRコードより、バテッの暮らしに関する解説や映像にアクセスできます。
*1月28日には写真家Domeを中心としたスモールトークをおこない、バテッやスマッ・ブリの暮らしを紹介するほか日本との意外な繋がりについても考えます。
作家) Dome(写真家)
1976年マレーシア・クアラトレンガヌ生まれ。1996年より写真の世界に入る。風景写真をはじめとし、2009年からはオラン・アスリのバテッやスマッ・ブリなど先住民の日常生活を撮影。バテッについては、ナショナル・ジオグラフィック、Canal+、RTMなどのメディアチームと共同でドキュメンタリー番組を制作。
また国内外の写真コンテストで数々の賞を受賞。マレーシアの写真雑誌Fotografikaのレギュラーライターを務める。現在の新たな関心は、旅行写真、特にアジア諸国での少数民族に焦点を当てた写真など。
企画) 河合文(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
人類学者。主な研究テーマは人と環境の関係、狩猟採集民など。主な著書に『川筋の遊動民バテッ:マレー半島の熱帯林を生きる狩猟採集民』(京都大学学術出版会、2021)がある。
●東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所基幹研究人類学
「社会性の人類学的探究:トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序」
●東京外国語大学フィールドサイエンスコモンズ